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クラウゼウィッチーズ(巌百合彦)読了

感想 ライトノベル 講談社 評価B

クラウゼウィッチーズ


クラウゼヴィッツの「戦争論」を扱ったもしドラ的小説。だとでも思ったか!莫迦め!ひっかかったな!!


「戦争論」について書かれているページはほとんどおまけみたいなもので、どこを見渡しても下ネタのオンパレード。下品なラノベでは「僕は友達が少ない」が有名だが、そんなの目じゃないくらいシモにまみれた一冊。パラパラと本をめくるとページのどこかに必ず一つは下ネタがみつかるレベルのお下劣小説だった



キャラクターが変態


序盤にキャラクターのプロフィールがあるのだが、そこに性癖の欄がある。
まず表紙中央の黒髪でキリッとした目つきの娘は、見た目通り「S」と書かれているが。後半になるにつれMの本性を現していく変態である。基本は戦争のことに夢中なのだが、それ以外のこととなるとさらっと「はじめてはいたくしてほしい」などと迷言をかます。


次に左上の娘は一見金髪の美少女だが、この作品一番の変態だ。
性癖は「性的マイノリティ全般」であり。好みのタイプは「陰気」で「卑屈」な男性。「おしっこが聖水と言えるかどうかが分水嶺」「まずは鵯越の逆落としよ」など数々の迷言を日常会話に織り交ぜその変態性を披露している。なぜこんなキャラを作った


最後に表紙右上の娘は物語の語り部(主人公)なのだが。プロフィールこそ性癖は「ノーマル。ストレート」と書いてはいるが、地の文を読んでいくとこの娘も漏れ無くまごうことなき変態であるということが伺える。特に1ページまるまるアナルの魅力を語るシーンは正気の沙汰とは思えない。こんなヒロインいままでにいただろうか。



地の文も下ネタだらけ


キャラの発言で下品な掛け合いをするだけなら「はがない」もそうだったが、この作品は地の文のレベルも高い。常人が考えつかないような比喩をさらっと使いこなす。「射精する鮭のようだ」「ぱっくりと淫らに開いていたエレベータが」などと出版社の名前を二度見するような文章表現が散見される。
著者は大学の教員で、別名で実用書などをかなりの数出しているそうなのだが、官能小説の間違いではないか。



展開も下ネタだらけ


4章仕立てになっていて、一応各章戦争をするのだが戦争の部分は薄い。どうでもよい下ネタのほうにあきらかにページを割いてる。戦争物だからまだ「性欲処理用の山羊」の話なんかは百歩譲って必要なネタだと言えなくもないが「大腸内視鏡検査」のシーンはどう考えても必要がない。わざわざ挿絵付きで描写するシーンでは絶対ない。著者はこのシーンを描くために実際に内視鏡検査を行ったらしいが情熱をかけるところはそこでいいのか。若い人に「戦争論」を紹介するのが目的らしいがこんな内容で「戦争論」を読んでみようと思う人がどれだけいるのだろうか。



逆にすごいよね


キャラの掛け合いも不慣れで、ストーリーも散々なのだが。ここまでの下品なネタを展開する技量は逆に希少なので評価されるべき。
戦争が部活動レベルで許容されてる不思議な世界観も魅力の一つ。キャラもここまでぶっとんだキャラクターだらけの作品にはそうそう出会えない。
なにか変わったものが読みたくなったらおすすめしたい1冊。


クラウゼウィッチーズ

クラウゼウィッチーズ

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