アクマノツマなんです。
妻が悪魔です。
「それがなにか?」とでも言わんばかりのこの堂々とした感じ、間違いない石川博品だ! 囲め!!
というわけでC87で頒布された石川博品の新刊「アクマノツマ」の感想を書いていこうかなーーーーーーーーーーーーーって思ってたんですけどねーーーーーーーーーーーーーーーー。
感想? ねえよんなもん。いやさ、夫婦の惚気話を聞かされて、「今の惚気は面白かったですか?」なんて聞かれて、素直に面白かったって言える? 言える人はすごく人ができてる。
そんじゃそこらの夫婦ならまださておいて、こいつら17と17ですよ!? まだまだペーペーのがきんちょですよ。それが結婚して同居してケツさわって胸さわってへそ触ってですよ。もうさ、読んでるこっちとしては何も言えないわけ。どーぞどーぞお好きに、勝手にすきなだけイチャコラしてくださいって。
主人公の夫も夫で、こいつやれやれ系主人公装ってるけどやることやってますよ。あーもういやになるね。
ただのツマならともかくですよ。ツマがアクマなんですよ、つまりアクマがツマなんです。高校生でアクマの女の子と結婚して、夫婦生活送っちゃうんです。人間と悪魔が結婚ってどえらいことですよ。普通できませんよ。人間と悪魔が結婚なんて。
悪魔が嫁とか恋人だとか、マンガアニメではよくありそうな設定だけど普通じゃないんですよ。
それをひたすらストイックに、「妻が悪魔ですけどそれがどうかしましたかね」と言わんばかりに書ききる石川博品が最高にあったかい。
寒い冬にぬくもり感じるお話でした。ヴァンパイアサマータイムよりは大分評価がわかれそうだけど、自分はこのぬるさも好きだ。