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アニメ・ラノベファンタジーの”呪い”を描くメタライトノベル「終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?」

終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか? (角川スニーカー文庫)

あらゆる能力で他の種族に劣りながらも、勇者と聖剣という独特の”システム”によって長らく地上の覇者たり得た「人間」。この物語はそんな「人間族」が滅んだ後の話である。

 

勇者はそれにふさわしい背景、業や宿命などを背負った者から任命され、それらの業が説得的であるほど力を発揮できる。ドラマチックなバックボーンを持てば持つほどより強い力を発揮できる。逆を返せば、主人公足りえる背景がなければまともに力を発揮できない。そういう物語は望まれないのだ。

だから今作のヒロイン達は求められている、より悲痛な背景を、業を、宿命を。

人間族ではないヒロイン達、その他の種族らは、皮肉にも世界を滅ぼしたと言われる人間族のそのシステムを使って戦い続けている。

勇者”個人”を神輿に担ぎ上げ無責任を決め込む者、年端もいかぬ少女たちを兵器として戦場に送り込む者。それを知っていてもなお戦場へと出向く者。戦うことだけが存在意義な者。戦いだけが存在意義の者に恋を教える者。新たな存在意義を見つける者。

全て、既存のファンタジーへの痛烈なカウンターだ。

 

 

深い背景を持つことを強いられている。そうじゃないと強さを発揮できないから。敵に勝てないから。だからこの物語はどこまでも悲しさを増していく。

描かれているのは呪いだ。読者がより楽しむためにキャラは傷ついていく。

 終末の世界に唯一残った人間はどう動いていくのだろうか。

 

 

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