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「終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか? (2) 」彼女たちにとって救いとは

終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか? (2) (角川スニーカー文庫)

 

人間の代わりとなって大剣を振るい、世界を滅ぼす薄命の少女たち。彼女たちにとって救いとはなんなのだろう。

正直、1巻を読み終わった時に期待したことはほとんど描写されなかったので消化不良感が強い。いや、それぞれ絶望しかない状況から動き出してはいるけど、それ以上に悲劇性が強まったので踏み込みが足りてない状況か。妖精たちは必死に戦うし、後方の主人公たちも心を悩ませながら今できることをしようと懸命だが、しかし次々と明かされる悲壮は登場人物の前に読者の心を折るほどだ。

終末の世界の住人はそれぞれ何らかの「救い」を胸に生きているのだろうが、自分には彼ら彼女らにとっての「救い」がなんなのかがわからなくなってくる。

戦いしか知らないものが戦い以外を教えられるのは「救い」なんだろうか。どれだけあがいても「死」が運命づけられている存在が「生」を教えられるのは「救い」なんだろうか。

 

 

この物語の、読者でしかないことが、猛烈に歯がゆくてたまらないのだ。