かまいたちの娘は毒舌がキレキレです(木戸実験)読了
萌豚に媚び媚びの表紙、タイトル、「ラノベってつまらないよね」という煽り感満載な帯
さて内容は・・・時系列トリックと叙述トリックを用いたハードボイルドな逃走劇である
なにがやりたかったのかはわかるが、どうして誰も止めてやらなかったのか
時々こういう作品が出てくるのがスマッシュ文庫のあなどれないところ
目次があとがきにあるところとか凝ってていいなと思うし、その試み全ては否定しないけど、これ誰が得をするの?
表紙の娘のキレキレな毒舌を期待した自分はこのやりきれなさをどこにぶつければいいの?
表紙詐欺あらすじ詐欺の作品は少なくないけどここまで全く内容もカスってないのははじめて
ストーリーも作中のトリックの部分もとりあえずやりたいことをやってみましたという感じで練り込み不足。煽りに煽ってる割にはどれもどこかでみたようなありきたりなネタで拍子抜けする。必然性も全く感じない。
アニメ映画を観ようと劇場に入ったらB級洋画を見せられたような気分。
B級ならB級で下手な仕掛けをうとうとせずそろに見合ったパッケージリングにすればいいのに、なぜこう中途半端に煽りを入れてしまったのか。
- 作者: 木戸実験,かにたまころっけ
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2012/08/18
- メディア: 文庫
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