「最新のゲームは凄すぎだろ 1」すげえ! 最新のゲームなのに1990年台からなにも進歩してない!!
本文からあまり女の臭いがしないと思えば、どうやら表紙の娘はネット掲載時では後の登場のようだ。空気感がすごいから匂わす程度でもいいじゃないかと思ったがせっかくの植田亮絵だしまあいいか。おかげでタイトルが「最新のゲームはエロすぎるだろ」に錯覚して困る。
さて、肝心の内容。
VRMMOが開発されるような未来になってもグラフィックとAIしか進歩していないというゲーム業界へのある種の皮肉を描いた作品である。あれ? ちがうの?
こういうMMOを題材にした作品を読むたびに20代の自分は「クリスクロスは新しかったなー」と哀愁に浸ってしまう。30代40代の人に取ってはそれすら古臭く感じるのかもしれないけど。
他にもこの作品、こういった細かいところを気にし始めたらきりがないのでいろいろと割愛。せっかく文庫化して編集がついたなら女の子追加させるよりもSF考証とかファンタジー考証をしっかりしてあげればいいのに。
まあこの手の俺TUEEE系は主人公に取っていかに都合のいい環境を整えてやるかが重要なので、そういった視点で考えると実に良く出来た世界だなぁと感心する。ゲーム論的にはプレイヤーに取って都合のいいゲーム=すぐ飽きるクソゲーとなるのだが、主人公もよく飽きずに1ヶ月もプレイできるな。
そんな微妙にずれた主人公を周りが勝手に持ち上げていく様はなかなかに面白かった。勘違い系コント(アンジャッシュみたいなアレ)が好きな人にはかなり笑えると思う。クスっとくる場面も多かった。
でも自分はアンジャッシュのコントのほうが好きです。
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