原作がラノベであるかどうかは関係ない
〈古典部〉シリーズがラノベじゃないと思う人がいてもラノベだと思う人がいても別にいいんだけど
「ラノベじゃないからラノベのように実写化で騒ぐのはおかしい」という主張はおかしい
一理もなにもない。
原作が小説だろうと漫画だろうとラノベだろうと、何度アニメ化してようと実写化してようと、読者のなかにはそれぞれのイメージがあるはずで、それを壊されたことにショックを感じるのは当然だろう。すべてのメディアミックスが読者のイメージ通りならそれはすごく幸せなことだが、残念ながらそういう作品のほうが稀であるし、原作のイメージを打ち壊すような戦略が立てられることすらあるのだ。小説の実写化で原作ファンが苦言を呈する例なぞ枚挙に遑がない。
〈古典部〉シリーズのようにメディアミックスのイメージが原作でのイメージ以上に認知を得ることも多い。そうした作品は、他のメディアミックスをする時、それがどれだけ原作のイメージに近づけようとしていても、非難の声にさらされることがある。
人種問題が絡んでいるから難しい例ではあるが、ハリポタは原作→実写→舞台というメディアミックスで大きな論争に。人種の話は置いておいて、最初の実写のイメージが強すぎるので次にどんなキャストにしても反感を抱かれるのは避けられないのではないかと思う。
日本の実写化の例。アルジャーノンの二度目の実写化はユースケのイメージが強すぎるっていってた人が多かったように思うが、そもそも一度目の時点で実写化反対の声も多かった。
開ける前は鬼が出るか蛇が出るか不安に思う声があがるも、実際に蓋を開けてみれば好演で、元のイメージともそぐわなくてなんてこともある。やいのやいの騒げるのは今のうちだろう。騒げるうちに騒げるだけ騒ぐのがよいのではないかと思う。実写キャストがイメージと違うという声も、いままでのイメージと違うという声も等しくファンの意見でありおかしさはなにも感じない。
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