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24時間TRPGをした

片道勇者TRPG

以前からtwitterでいろいろと騒いではいたが、つい先日24時間TRPGをした。嘘も誇張もなしに24時間である。
なぜそんなことをやろうと思ったのか。頭悪くて面白そうだと思ったからである。


しかし、ただ24時間TRPGをやるといっても、簡単にできるわけではない。なにせTRPGというのは基本的に複数人で遊ぶものだからである。24時間やりますよと言っても、自分に付き合って24時間やってくれる人なんているわけなく、勝手に24時間やってろと言われるのがオチである。
まずこの問題を解決するために、プレイヤーは交代制で自由に入れ替わり可能とした。つまり、24時間の間、代わる代わる交代する参加者の相手をし続けるわけだ。しかしこの場合、自分が24時間色んな人とひっきりなしに遊んでるだけになる。24時間ぶっ続けで挑むにたる目標が必要だろう。その目標に近づいていくための道筋も確保せねばなるまい。24時間で達成するにふさわしい目標、「世界平和」なんてどうだろう。そのためのキャラクターは参加者全員で育て上げるようにすれば面白そうだ。
そんなわけで決まったのが「片道勇者TRPG24時間セッション」である。



参加希望者は一つのdiscordサーバーに参加してもらい、24時間中の好きな時間に参加してもらい。それぞれがプレイした中での成長は次のプレイヤーに引き継いでいく。やるシステムを「片道勇者TRPG」にしたのはこれ以上ないくらいに今回の企画に適したシステムだったからである。
「片道勇者TRPG」の特徴として、

  • プレイ時間1時間から遊べる
  • プレイ時間の調整が容易
  • わかりやすい剣と魔法のファンタジーな世界観
  • わかりやすいルールとキャラ作成
  • 1回のプレイ中にキャラクターは死亡し、その魂が次のループに受け継がれていく
  • 何度も何度もループして強くなり、世界を救う鍵を探す

これ今回の企画のために、自分が作ったとかそういうわけじゃないからね。実際に商業で販売されているTRPGなのだけど、24時間GMがぶっつづけてプレイすることを見越して製作されたとしか思えない。公式キャンペーンのクリア目安もセッション10回分ぐらいだし。
1セッションごとにキャラが死んで作り直しで、次に引き継がれるのは戦闘のためのデータや武器やアイテムの類のみなので、プレイヤーが移り変わっても混乱がまったくなく。スムーズなプレイができる。

「片道勇者TRPG」はもともとフリーゲームの「片道勇者」を原作にしたTRPGであり、興味もってくれた人には気軽に原作を勧めれたのもよかった。当日はルールブックを所持していない人が来てもスムーズにプレイできるようにルールサマリーの用意やテストプレイなどの事前準備は入念にこなした。


そして当日である。
セッションの開始は昼の12時から、会場として使わせていただいたdiscordサーバーの「sandbox」は普段から様々なTRPGの募集とプレイを活発に行なっているサーバーであり、その日も同時刻には別のTRPGのセッションがあった。そのせいか12時からの第1回のセッションに来てくれたのはたった一人おい、事前に当日参加希望だった人いっぱいいたやんけ!! 希望者どこいった!?
さすがにプレイヤー1人では難易度のバランス的にも企画の盛り上がり的にも厳しい。1回目からはやくも終了かと思いきや、サーバーの管理人さんが急遽参加してくれて卓は無事成立。本当に助かった。
1回目はまずショートセッションで30分ほどで終了。それぐらいのタイミングで他の参加希望者も少しづつ集まってきてくれてホッとした。24時間セッションの準備のために48時間はかけてるからね。ヒヤヒヤものだよね。
その後は事前の企画の宣伝で興味もってくれたTRPG初心者さんなども参加してくれて、夜になると毎回1回の定員まで参加者が埋まってくれた。「片道勇者TRPG」自体はお世辞にもメジャーなTRPGではなくて、ほとんどの人が初プレイななか、キャラ作成や判定などみんな楽しんでやってくれてるようで一安心であった。


さて、24時間もTRPGをするという企画で、一番気になるだろうことといえばやはり「24時間も寝ないでしゃべりっぱなしで大丈夫なのか」ということだろう。
実はこの日、他の参加者にも言わなかったのだが、前日の時点で「遠足が楽しみで寝れない子供現象」が発動しており、睡眠時間は3時間程度、それも午前3時に起床していた。こうなると21時くらいには猛烈に眠くなってくる。参加者の前では平静を装っていたが、睡眠防止のため椅子には座らず起立状態のうえ、誕生日に送ってもらったドクターペッパーをがぶ飲みしてカフェインを大量摂取しながらのセッションだった。もちろんそんな無理をしながら起きてるのは体に悪いし、カフェインの過剰摂取でトイレも近くなる。24時間TRPGGMをする際は事前にしっかり睡眠をとっておくのがおすすめだ。
ただ、TRPGをしている最中は常にしゃべっているので思っていたより睡魔に蝕まれる事態は少なかった。意識して普段以上にハキハキしゃべることで眠気を振り払うことができる。そうすると問題になるのはしゃべり疲れである。しゃべりを生業としている職種に比べればTRPGGMがしゃべる量なんて大したことないだろうが、それでも24時間しゃべり通しは疲れる。喋ってない時は常に口のマッサージだ。眠気のピークは24時から27時くらいで過ぎ去っていったが、口の疲れは蓄積していくばかりで晴れることはない。24時間TRPGGMをする際には普段から口を動かしてしゃべり通すのになれておくことをおすすめする。


この24時間TRPGでなによりも意外で、GM本人も驚いたのが24時間参加者が途切れなかったことである。昼・夜・朝と移り変わっていくメンツで囲む卓は新鮮でとても楽しかった。しかし一方で肝心なところでの参加者のダイスはいつも決まって振るわず、魔王を倒すことができないまま時間がすぎていく。ちなみに「片道勇者TRPG」において魔王の討伐は世界平和に向けての第一関門のような扱いである。大丈夫なのかこれ。
もしかしてほとんど何も達成できずに終わるんじゃないかとも思ったが、なんとか最終盤のセッションで魔王の撃退は完了。世界こそ救えなかったがなんとなく大団円な感じで終了できた。


途中の記録などつける余裕がなく、おおまかなまとめになってしまったが以上が24時間TRPGのまとめである。疲れたけど、めっっっっっちゃくちゃたのしかったぞおおおおおおおおおおお
余裕ができたらまた1年後くらいにやりたいね。少しでも興味を持たれた方はぜひ24時間GMをしてみてほしい。そして自分をプレイヤー側で参加させてください。誰か頼んだよ。

片道勇者TRPG

片道勇者TRPG