ライトノベル原作のボードゲームについて
偶然の重なりかなんでか知らないけど、ライトノベル原作のボードゲームが立て続けに発売されるという事態が発生したので紹介をしましょうか
サクラダリセットカードゲーム
いまアニメや映画も絶好調のサクラダリセットのカードゲームです。
…っていうかサクラダリセットがカードゲーム化するってみんな知ってた?
自分は発売するまで気づかなかった。発売日を調べたらもう発売してた。どういうことなの
TVとかだとアニメに合わせてCMでもやっているんだろうか、dアニメストアでしかみてないからそこら辺はわからないがもっと宣伝しろよ。
さて、そんなサクラダリセットカードゲーム略してサラダゲームですが、ラブレターというゲームにかなり近い。というか大本になったのはラブレターだろう
ラブレターというのは姫にラブレターを届けるカードゲームで、その内容のバカバカしさに見合っためちゃくちゃシンプルな設計で誰でも遊べてすぐ盛り上がる神ゲーです。持っていない人は買おう
サラダゲームの方は、戦略性を高くしたラブレターみたいな感じです。
山札の一番下に眠るマクガフィンを手に入れるために様々な能力を持つカードを駆使して、いかにして自分の手番にマクガフィンを取れるようにするか工夫する。そして現れるリセットのカード。盤面はそのままリセットされ、プレイヤーはリセット前の記憶を頼りに新たな計画を実行していく。
いやーすごく面白そうなゲームですね自分もまだやれていないんですけども、友達同梱しろ!
これ、ボドゲ好きがサクラダリセット見てないしサクラダリセット好きはボドゲに興味ないという深刻な問題が作用しているので、もっともっと宣伝とか布教に熱を入れたい
戦闘破壊学園ダンゲロス ボードゲーム
はい。というわけで、ここからはダンゲロスボードゲームを熱烈におすすめする記事となります。馬鹿め!ひっかかったな!!
クラウドファンディングによって実現したダンゲロスのボードゲームなのだが、原作の熱い戦闘がそのまま再現されていてめちゃくちゃ面白い。
まずダンゲロスという作品について説明すると、100人に1人くらいの割合で特殊能力に目覚めて“魔人”化する世界で、そんな魔人だらけが集められた学校で魔人生徒会と魔人番長グループが凄絶な殺し合いをするという能力バトルモノで、次々と奇っ怪な能力を持った魔人が群像劇にように描かれ戦い、死んでいく様はバジリスクなど山田風太郎作品を思わせる痛快さがある。
そして個人的にダンゲロスで最も面白いと思うのは、全然役に立たなそうなゴミみたいな能力でも、他の能力と合わさることによりものすごい力を発揮する読者の意表をつく戦略性である。
例えば、敵味方問わず男を皆殺しにする能力を持った魔人と、性別転換能力を持った魔人が組んだら?
例えば老若男女どんな人であろうと絶対にレイプする能力を持った魔人と、規律を乱した者を即座に死刑にする能力を持った魔人が組んだら?
一見して意味がわからない、全く使えなさそうな能力でも使い方や組み合わせによってすごい力を発揮するぶっ飛んだ能力バトルモノ。それがダンゲロスだ。
投げたハンマーが爆発する能力の魔人に対して投げたものをそのまま反射する能力の魔人が対抗したり、脱糞した場所に蟻地獄を作り出す能力の魔人に対して、うんこを炎に変える能力の魔人が出てきたり、カレーの辛さを変える能力とか女子小学生のおしっこを操作する能力とか電車の女子高生乗車率を操作する能力とかそんな意味不明な能力で敵を倒す能力バトルモノだ。ね、面白そうでしょ?
そんな能力の組み合わせや使い方ですごい力を発揮するという原作の面白ポイントをそのまま再現してしまったのがボードゲーム版である。面白くないはずがない。
ゲーム内容は、まず最初は探索フェイズを行い、強いNPC魔人を倒して仲間にし自分のチームを強化していく。そして後半の決戦フェイズに全てのプレイヤー参加の乱戦を行い、最後に残った一人が勝つ。戦闘自体はダイス勝負で、運の要素が大きいが、魔人能力の組み合わせによってすごい力を発揮できる。
原作でも目玉となるコンボ、友釣香魚の男性殺傷能力「災玉」と両性院男女の性別転換能力「チンパイ」なんかは顕在で、コンボが決まれば相手パーティーを一撃で皆殺しにできる。原作にない組み合わせでも意外な能力が作用して盤面を狂わせていく。
ダンゲロスボードゲーム。学習院哲人入れてあそんでたら、哲人の能力に対して乙女のチンパイを使えば圧殺を免れてみんなでレズプレイができるのでは……?という指摘に場が騒然となった これがダンゲロス…!! https://t.co/9kZAF1UVhO #ダンゲロスボードゲーム
— ぬんぬん (@numenunu) June 6, 2017
強い能力の魔人を揃えてもそのまま勝つとは限らない。決戦フェイズは文字通り乱戦。強いプレイヤーがいれば他の全員から狙われる。1対1なら圧倒できても、複数から狙われるとあっさり負けるようなゲームバランスなところも戦略性を深めている。最終的に勝つのは一人だが、それまでに誰と協力するのも自由だ。
公式のカードそのまま使って遊ぶだけでも数多くのコンボがあるのに、このゲームはオリジナルのカードを作って追加して遊ぶことを推奨している。すでに参加者全員がオリカを持ち寄って、本家カード排除の全部オリジナルカードによるゲームも遊ばれているほどだ。ゲームのシステムがしっかりしているのと、バランス調整をある程度プレイヤー間でのやり取りに委ねていることもあってか、好きな能力を作って投入しても破綻しにくい設計になっている。twitterに「#ダンゲロスDIYカードタグ」で様々なカードが製作されており、それらのカードを見るだけでも面白い。自分も何枚かのカードを自作し実際に遊んでみたが、自分の作ったカードで遊べるだけで楽しい。
いろいろミスってたので修正版 序盤に相手を迷わせて旧校舎に送り込んだりするのに使えるかも pic.twitter.com/5yt7JX4eTR
— ぬんぬん (@numenunu) June 4, 2017
魔人小隊の人たちもカード化 出鯉さんは奇襲能力の中では発動率高めでちょっと強いかもしれない #ダンゲロスボードゲーム pic.twitter.com/nIlH8wLr1I
— ぬんぬん (@numenunu) June 4, 2017
無数の戦略性。突き抜けたアホな能力の応酬。最後の最後まで何が起こるかわからないゲーム展開。これだけ場が盛り上がって楽しめるボードゲーム他にないですよ。はい買いましょう。そして原作も読みましょう。
原作長編は現在3冊です。すぐ読めます。
コミカライズも2回されてます。いずれも素晴らしい出来です。読みましょう。
そしてみんなダンゲロスボドゲしましょう。オリジナルカード作りましょう。ゲームしましょう。(以下無限ループ)