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『キノの旅 XIX the Beautiful World』の「プロローグ」と「エピローグ」について

キノの旅 (19) the Beautiful World (電撃文庫)

 「キノの旅」というシリーズは連作短編なわけだけど、その各巻での印象の大部分を占めるのは「プロローグ」と「エピローグ」だと思っている。

他に印象的な話がないわけではないが、読んでから時間が経ち、後々になって特定の巻を振り返るときに自分は「そういえばあの巻はああいうプロローグだったなあ」という風に思い返す。他に面白い話があったとしても、エピソード単位ではなく巻という単位で振り返った時にまず頭に浮かぶのはプロローグでありエピローグなのだ。

そんなわけで毎年の恒例と化しているこのシリーズに大きく期待している点はプロローグとエピローグが面白い話かどうかなのだが、だからこそ声とフォントを大にしていいたい。

19巻のプロローグとエピローグはつまらなかった。

まずプロローグ読んだ段階でオチが読める。いや、まあそれだけなら別に構わないのだけど、この話aとbに分ける必要ある?

時系列順に書いても成立しそうだし、プロローグから読んで考えさせられるようなテーマも感じない。何よりプロローグで設定を明かしすぎてエピローグへの期待感が薄い。重要そうなワードを先出ししちゃってるから頭のなかでも膨らませる余地が無い。正直、もっとプロローグに適した話があったと思う、「助けに来た国」とか。というか「助けに来た国」をプロローグにすればいいじゃん、こっちこそオチが肩透かし感あるんだから先にオチ割ったほうが面白いタイプの話だと思うんだけど。

別に他の話でもいいけど起承転結のある話をプロローグとエピローグにしてほしい。今回の話、起・承で終わってる。

 

他の話は面白かった。特に「天才の国」から「秀才の国」への流れが相変わらず皮肉たっぷりで好み。

 

密室の中で繁栄する〔少女庭国〕

〔少女庭国〕

 

 

久しぶりにやばい本を読んでしまったので全力でシェアさせていただきたい。

まずあらすじを引用する。

卒業式会場の講堂へと続く狭い通路を歩いていた中3の仁科羊歯子は、気づくと暗い部屋に寝ていた。隣に続くドアには、こんな貼り紙が。卒業生各位。下記の通り卒業試験を実施する。“ドアの開けられた部屋の数をnとし死んだ卒業生の人数をmとする時、n‐m=1とせよ。時間は無制限とする”羊歯子がドアを開けると、同じく寝ていた中3女子が目覚める。またたく間に人数は13人に。脱出条件“卒業条件”に対して彼女たちがとった行動は…。扉を開けるたび、中3女子が目覚める。扉を開けるたび、中3女子が無限に増えてゆく。果てることのない少女たちの“長く短い脱出の物語”。

あらすじに目を通してもらえればわかると思うが、いや逆に一切わからないとは思うが、ご察しの通り本書は不条理SFである。しかしただのバトルロイヤル物とは断じて違う

 

わけもわからぬうちに密室に閉じ込められ、”卒業試験”という無理難題を押し付けられた少女は、扉を開けていくことにより瞬く間に13人に増える。扉を開けた向こう側には同じ境遇の少女が眠っていたのだ。いくつの扉を開けても増え続ける少女たち、終わらない密室に絶望し、憔悴しきった少女たちは”卒業試験”に取り組んでいく。

貼り紙に書かれた内容はひどくわかりにくいがつまりところ、少女が何人に増えたとしても「生き残れるのは一人だけ」ということなのだ。そう、一人が生き残るまでこの不条理な試験は続く。運命を受け入れ、それでもなお、最後まで懸命に生き抜く少女たちの姿の尊さたるや!!

少女たちが最後に選んだ生き様もすごく素敵なのだが、自分が好きなのはそんな少女たちの描き方――セリフの書き方にすごく胸がトゥンクする。以下本文より引用。

「ここどこ誰あなたたち」

「私仁科他四名、あなたここってどこだか判る」

「何? どこここ」女子は辺りを見回した。「何の部屋?」

「あなたも気づいたらここで寝てたの」

「私が何?」

「歩いてたらここに寝てたんじゃないの?」

「ていうかあなたら何?」

「私らも気付いたら閉じ込められてたの。卒業式行く途中だったんだけど」

「卒業式? 終わったの?」

「判んない。あなたも気付いたらでしょ?」

「何が」

「閉じ込められてんのが」

「私閉じ込められてんの?」

「多分」

「まじ何で」

「知らないよ。あのさ、説明するから聞いてくれる?」

「いいけども?」

「私たちも閉じ込められたの歩いてて気付いたら意識なくて。起きたらなんか知らない部屋じゃん。ドア開けたら隣でも人が寝てたの」

「どういうこと?」

「よく判んないけどそこの紙見て」

「何この紙?」

「私らのいた部屋にもこれ貼ってあったの。怖くない?」

「どこ貼ってあったの?」

「いたとこ」

「学校?」

「じゃなくてさ」羊歯子は当惑した。「え、いってる意味そんな判んない?」

ああこのわかりますか? 判らないけど分かる会話!!

主語とか述語とか接続詞とかぽんぽんすっとばして展開していくこの要領の得なさにすごくリアルな女子中学生を感じてしまう。理不尽にも密室に閉じ込められた女子中学生がこんな調子でお互い殺したり殺さなかったり生きたり死んでみたりする。面白くないわけがないんだなこれが。

閉じ込められた者たちが急速に現状を理解して(理解しないと話が進まないし)脱出を試みるのが密室を舞台にしたサスペンスやバトルロイヤルの作りだと思うが、女子中学生はまず共感を選ぶ。理解より先に不理解を共感する。しかし共感する者を増やしていく度に、より深い地獄へと落ちていく。

調べてみるとこの著者は他の作品でも同じようにリアルな口語体を交えた文体を使っているようで、しかしこの作品ほどこの文体に意味がある作品もないのではなかろうか。

 

一度読めば、この世界への尊さとかこうして小説という物語に触れている自分たちの儚さとか生きていることの窮屈さだとか人間社会についてまわるもろもろの汚い部分だとかに考え巡らすことを余儀なくされる。そんなお話でした。みんな読め。

 

こちらの考察もおすすめ

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〔少女庭国〕

〔少女庭国〕

 

 

聞いてみた。「ラノベのしわざ」にされる理由

kazenotori.hatenablog.com

 

先日知り合いと会話してたら、ふとした折にちょうど「それラノベみたい!」ということを言われた。ラノベの認識自体人によって様々だし知らない人に同じことを言われても気にせず流すところだが、その知り合いというのが普段全くラノベを読まない人で、なぜ普段読まなく特に詳しくもないラノベに似ているという認識を持つに至ったのか、なぜ「ラノベみたい」なのか「アニメ」や「マンガ」じゃ駄目なのか。せっかくなので聞いてみた。

すると本人も、あまり深く意識していなかったようで、なぜ「ラノベみたい」と言うに至ったか考えながら教えてくれた。

  • 昔は「エロゲみたい」「ドラマみたい」と言っていた。
  • 最近のアニメの中でも、ラノベ原作は目立つ。
  • 知らないタイトルのアニメはなんとなく全部ラノベ原作に見える。
  • ラノベはいろんなジャンルがあるから、何かの作品に該当していそうな気がする。
  • 知らないから、逆に無責任に言える。

 

とまあそんな感じのことが聞き出せた。

要約してみるとライトノベルはいろんな作品があるから、なにかのシチュエーションを見かけた時に『ラノベみたい』と言っておけば、おそらく何かしらの作品にあてはまり同意を得られそう」ということのようだ。

ラノベには特徴づけられる要素がない。それゆえに、なにかしらにつけて「ラノベみたい」と言われてしまうのではないだろうか。

 

世界で2番目におもしろいライトノベル。 (ダッシュエックス文庫)

世界で2番目におもしろいライトノベル。 (ダッシュエックス文庫)

 

 

「アニメ化されるラノベの書き方」なんてない

落第騎士の英雄譚(キャバルリィ)8 ドラマCD付き限定特装版 (GA文庫)

 

seagull.hateblo.jp

 

これだけの作品が溢れる中、似たような設定と導入の作品が同じタイミングで放送されたことが面白かったです。「アニメ化されるラノベの書き方」みたいなマニュアルの存在を信じたくなるような。

ライトノベル原作アニメの共通点 ~ 学戦都市アスタリスク vs 落第騎士の英雄譚 - カモメのリズム

 

 

これと似たような言及は最近やたらと見かけるが、アニメ化されるラノベは決してアニメ化されるような要素を並べて書いているわけではない。書かれた要素の人気が出たからアニメ化されたのだ。

もちろん多くのライトノベルにとってアニメ化というのは大きな目標の一つに違いはないから、アニメ化しやすい設定やアニメ映えなどを考えながら書く作家も皆無ではないだろう。しかし今を生きるラノベ作家にとってアニメ化より重要なのは、次の巻を出してもらうことではないだろうか。

ライトノベルはそのほとんどがシリーズ物ではあるが、作者が望んでシリーズを書き続けられる作品は全体でもごく少数だろう。どんな人気作家だろうが売れなければ続きを書かせてもらえない。「物語シリーズ」がどんどん続く一方で「世界シリーズ」や「真庭語」は待ちぼうけだし、「灼眼のシャナ」が円満完結しても「A/Bシリーズ」は永遠に続きが出ないのだ。

続きを書くために創意工夫を凝らしたものが大勢に評価され、初めてアニメ化までこぎつけるのだ。最初からアニメ化される書き方なんてものがあるなら誰も苦労はしていない。様々な作品がいろいろな要素を書き連ねた中で、人気が出る要素を書けた作品のみがアニメ化されるに至った。だからアニメ化されるような人気作品は必然的にどこかの要素がかぶってしまうのだ。

 

 

さて、しかしだ。同じ原作もののアニメの中でも特にライトノベル原作は似寄った作品が多く見られるのも事実だ。漫画原作のアニメでは似た設定の作品が多いなんて話は聞かない。なぜライトノベル原作ばかりこうまで似寄ってしまうのか。それはライトノベルのサイクルの早さに起因するだろう。

ライトノベルは漫画に比べ、刊行スピードが早い。1年で4冊出るのはざらで、筆の速い作家は2ヶ月に1冊、もしくはそれ以上のペースで続刊を出していく。対して漫画はどうしても描くのに時間がかかる。雑誌に載って、それが単行本に纏まるまでの期間も考えると、作者の考えた内容が世間多くの読者の目に触れるまでに1年以上経っていることだってあるだろう。さらにその作品の人気が出て、シリーズが続いてアニメ化されるとなると5年以上の歳月はくだらない。読者にウケるだろう要素を思いついても、すでに何かの連載をしている漫画家は気軽に別作品を描き始めるわけにはいかない。そうするうちに、思いついた時には面白かった要素も、時が経って風化してしまう。

その点、生産スピードの早いライトノベルは読者の声のフィードバックも容易だ。今人気の要素をリサーチし数ヶ月後には作品として発表できる。いろんな設定を試しながら読者の感触がいいものを調べつつ作品を書ける。

特にWEB小説ではこれが顕著で、ランキングという人気が可視化される機能もあるおかげで、人気の要素はこぞって真似される。そのせいか流行り廃りのサイクルも早い。書き手は常に最新の流行のリサーチが求められる。決してどの作者もアニメ化作品の二番煎じ三番煎じをやろうとしているわけではない、どの作品も純粋に流行の最先端を研究している。ライトノベルはその生産サイクルの早さゆえに発表時期がかぶり、アニメ化のタイミングまで重なってしまうのだ。

 

 

結果としてアニメ組から「○○のパクリ」だとか「テンプレ乙」だとか叩かれる。

発表当時では最新の流行が、アニメ化されるころには“テンプレ”化してしまった。誰も最初からテンプレートを使用しているわけではない。

学戦都市アスタリスク<学戦都市アスタリスク> (MF文庫J)

学戦都市アスタリスク<学戦都市アスタリスク> (MF文庫J)

 

 

落第騎士の英雄譚<キャバルリィ>【電子特装版】 (GA文庫)

落第騎士の英雄譚<キャバルリィ>【電子特装版】 (GA文庫)

 

 

「ログ・ホライズンTRPG」の性別限定特技は男女差別か

ログ・ホライズンTRPGルールブック ~キミも〈冒険者〉になれる!~

 

最近一部で荒れ気味の「ログ・ホライズンTRPG」だが、先日公式で公開されたルールブック2巻の先行情報でまたちょっとした議論が巻き起こっている。

新たに追加される〈神祇官〉の特技、

防具を持たないことにより防御力と攻撃力が増加する「流派:風花旋刀」と、重装備が可能となる「流派:群雲弓月」

この二つの特技は、前者が女性専用であり。後者が男性専用の特技だ。

技の説明を見ただけではなぜ性別によって取得できないのかわからないが、データにはしっかりと「[女性]([男性])専用。」と表記されている。

 

 

 

 

当然のように不満が噴出する。

差別云々抜きにしても、現段階で公開されている情報だと、なぜ男性だと「風花旋刀」を使えないのか、なぜ女性だと「群雲弓月」を使えないのかがさっぱりわからない。性別で差をつける理由がまったくないのだ。

上記のツイートでも言われているようになにかはっきりとした理由でもあれば納得できるものだが、そうでなければただキャラクターメイクの自由を狭めているだけではないだろうか。

 

MMOだから性別差はあって当然?

 

 

自分もMMOだからそういうこともあるのかと考えたが、そもそもに原作のログ・ホライズンでそんな如実な性別差ってあっただろうか。性別専用アイテムはTRPGでも存在するが、キャラクター自体の性能に関してはアイテム使っての性別変更も出来るぐらいでほとんど見た目以外の差がないように見受けられる。

 

 

男女差別というのは大袈裟かもしれないが、TRPGはプレイヤーが実際にキャラクターを演じるゲームである。MMO時代では男キャラだったアカツキだってキャラクターとの性別の違いで苦しんだわけで、全ての人が自身と反対の性別を演じるのに抵抗がないかと言われれば、それはノーだろう。

細かいことかもしれないが、たとえちょっとした制限でも抵抗を感じる人は増えてどんどん遊びにくくなってしまうから、公式はそこら辺をちょっと考えてほしい。

 

「コスプレイヤー榛名 妄想拡張ディスク」感想

 

この本は「艦これ」こと「艦隊これくしょん」のキャラクターを扱った本ではなく、艦これ」の“コスプレイヤー”を題材にした小説である。「艦これ」の榛名のコスプレに身を包んだ少女・春菜がカメコおじさんと肉体関係を持ち、深い深いコスプレイヤーの世界へとはまっていく――そんな話だ。

 

コスプレイヤーは我々に夢を与えてくれる存在に他ならない。ギラギラとした日差しが照る猛暑でも寒風吹き荒む荒天でもコスプレイヤーはコスプレをするのを全く厭わない。二次元の存在であるキャラクターたちが彼ら彼女らを媒介することによりあたかも三次元に現れたかのように錯覚する。

そんなコスプレイヤーを題材にし、さらにはそれらを汚す“コスプレイヤー同人”は我々に与えられた夢を壊すものではないか? いわゆる、ナマモノ系の同人と同様の問題を孕んでいるのではないか? 誰かを汚し、貶めてはいないか? いいのか? いいのか? こんな本出して? いいのか? いいんだよ!!!!!!

断じる。コスプレイヤー同人”は我々の夢を砕いてなどいない。我々に新たな夢を与えてくれる。それは可能性だ。コスプレが、コスプレイヤーが大好きな我々が、いつも胸中に抱いている可能性が、頭の中でめぐらせている妄想が溢れ出すのだ。それはとても自然なことで、何人にも妄想は止めることなどできない。

私達の妄想が拡張されるのだ。そう、この妄想拡張ディスクならね。

 

 

 さて、本編の感想だが、素晴らしい、素晴らしいただれ具合ですわぁ!!

コスプレを始めるきっかけを描写している第1章の時点でもう自分のドツボにダイレクトアタックかましてくる。きわめて真面目で優等生な風の高校生春菜ちゃんが初めてできた彼氏によって日常的に性欲のはけ口にされ、学校から帰ってはセックス。休みの日にあってはセックス。セックス、セックス、セックス&セックス……性技だけがどんどん身についていく。 

初めてできた彼氏が性欲に忠実すぎるおサルさんだったばかりに春菜ちゃんの心に闇が形成されていく。そんな中、彼氏にコスプレを勧められ……。

この完璧な流れには賞賛を禁じ得ない。一女子高生の心に闇が生まれる過程がとっても自然でエロくて面白いのだ。以降の章ではそんな彼女の膨らみきった闇が描かれる。

惜しむべくは膨らんだ闇が爆発する展開がないことだが、闇堕ち系エロ漫画でもそうだけど、どこをオチとするかっていうのはこれ系では非常に悩ましい問題で、個人的には成熟しきった闇を爆発させて存分にぶちまけてほしいところで、そういう意味で最近では新堂エル「変身」が最高の出来だと思うのだが、闇に消えていく感じな本書も悪くはない。

読んでいる途中は、頼りになっていたカメコおじさんが奥さんバレして、頼れる人が消えて新たに見つかった人が……みたいな展開期待したけど、そういう展開はなしですかね?

 

榛名改二 アーマーガールズプロジェクト 艦これ 全高約140mm 【魂ウェブ商店限定品】

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『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』のラノベっぽさとは

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ〈上〉 (角川文庫―スニーカー文庫)

 

 

なるほど、閃光のハサウェイとちょっと似てるということか

 

 

 

さておき、「定形から外れてる」だとか「外伝っぽい」みたいな感想はわかるけど、これだけ「ラノベっぽい」という感想が多いのは意外だ。というのも自分には、このタイトルが全然これっぽっちもラノベっぽいとは思えないからである。

 

もちろんライトノベルに似たような作品がないわけではない、ぱっと思い浮かんだものでも白翼のリンケージ (集英社スーパーダッシュ文庫)とか装甲のジェーンドゥ! (ガガガ文庫)とかそれっぽいタイトルの作品はある。しかしどちらもライトノベルを連想して一番最初に出てくるような作品ではないし、「ラノベっぽい」という人たちも別にこれらの作品と似ていると言いたいわけではないだろう。灼眼のシャナ (電撃文庫)緋弾のアリア (MF文庫J)あたりも「○○の××」という組み合わせだが、語感が結構異なる。これらと似ているというのならむしろ「逆襲のシャア」の方が近くなり、「ラノベっぽい」という表現は不適切な気がする。

 

「〈二字熟語〉の〈カタカナ語〉」なんてタイトルはラノベに限らずさまざまなジャンルで使用されている。一つのジャンルをさして、「○○っぽいタイトル」というにはありふれすぎてるように思う。「ラノベっぽい」と思った人はどこからその要素を嗅ぎとったのだろう。気になるなあ