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電撃文庫

『キノの旅 XIX the Beautiful World』の「プロローグ」と「エピローグ」について

「キノの旅」というシリーズは連作短編なわけだけど、その各巻での印象の大部分を占めるのは「プロローグ」と「エピローグ」だと思っている。 他に印象的な話がないわけではないが、読んでから時間が経ち、後々になって特定の巻を振り返るときに自分は「そう…

「半分の月がのぼる空〈2〉waiting for the half‐moon」秋庭里香のヒロイン性について

ずるいのは秋庭里香のヒロイン性だ。きっとそうだ。 「半月」ヒロインの秋庭里香は、ライトノベルのヒロインとしてはいささかキツ目の性格をしている。病気が原因なのか、元からなのかはわからないが機嫌が悪い時はすこぶる機嫌が悪いし、主人公の裕一に対し…

「半分の月がのぼる空 looking up at the half-moon」生きているって感じがする

人が生きているのを実感するのってどんな時だろう。 怪我や病気をした時か、身近で誰かが生まれたり死んだ時か、それとも楽しい嬉しい体験をした時か。 自分が生きているのを実感するのは、面白い本を読み終えた時だ。 なかでも本書は一際、人間の生というも…

「カナエの星」の軽さについて

「灼眼のシャナ」の高橋弥七郎×いとうのいぢコンビ最新作。すでにいろんなところで評判が出ているが、よくもわるくも軽い話だった。 作中で描かれるのは「世界の『未来』を懸けた運命の戦い」なのだが登場人物に誰一人として危機感を抱いている者がいない。 …

HIPHOPしながら『韻が織り成す召喚魔法』の感想を書いてみた

「ノイズを取る、このマイクバトル」

シリーズ最大のボリューム「キノの旅 XVII -the Beautiful World-」

17巻はシリーズトップのページ数だそうで。なんでこんなに厚いかというと新聞連載分が収録されてるから。一つの話がさらに連載分に区切って細切れにされてるので分厚いのにスラスラと読める。 ボリュームがあるおかげか、キノ旅の魅力である皮肉・ファンタジ…

OP-TICKET GAME(土橋真二郎)読了

紛れも無い傑作でした。 人生における喜びとか悲しみとかそんな究極な部分がそのまま描かれてる。 やってることは一見アホの極みだけど一度読んでしまうと少しも馬鹿にできるところなんてない。なんて隙のない展開・構成。 すこし説明をすると、作品のタイト…

失恋探偵ももせ(岬鷺宮)読了

主人公とヒロインのももせちゃんが一緒に失恋の謎を解き明かしていく話。 連作短編形式なのでわりとすらすら読めてよかった。恋愛主軸の物語と違って失恋をテーマにしてるのでほんのりビターな読み口。ミステリ分は薄めだがどことなく優しい感じが全体にあふ…