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OP-TICKET GAME(土橋真二郎)読了

OP-TICKET GAME (電撃文庫)
紛れも無い傑作でした。
人生における喜びとか悲しみとかそんな究極な部分がそのまま描かれてる。
やってることは一見アホの極みだけど一度読んでしまうと少しも馬鹿にできるところなんてない。なんて隙のない展開・構成。


すこし説明をすると、作品のタイトルにあるOP-TICKETというのはおっぱいチケットのことだ。

願いが叶うチケットがあるという。それは学校伝統のチケットで、使用者の願いを叶えるのだ。そのチケットを手にすることができるのは男子に限られ、そして願いを叶えるのは同級生の女の子だという。その名は―おっぱいチケット。

この説明だけ読むと大抵の人は「そんなアホな」「馬鹿馬鹿しい」こういった感想を抱くだろう。
しかし、しかしである。このどうみてもフィクションのアイテムであるチケットが本当に存在するとしたら―――どうする?
さすがに現実にそんなものは存在しない。しかし作中のチケットは現実に存在してもおかしくないと思えるだけの説得力と効果を持って描かれる。いままで多くのゲーム小説で現実以上の生々しさを描いてきた土橋真二郎が、青少年―――いや、全ての健康的な男子の夢を現実のものとして描き出した作品がこの「OP-TICKET GAME」なのである


さあ、おっぱいチケットは配られた。あとは目の前のチャンスをものにするだけ。そんな状況に置かれれば誰でも真剣になるだろう?
真剣に夢を追い続ける。そんな人には是非この「OP-TICKET GAME」を読んでほしい。
そうじゃない人とは、ちょっと友達になりたくないです。