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なぜ「龍ヶ嬢七々々の埋蔵金」はノイタミナなのか?

龍ヶ嬢七々々の埋蔵金1 (ファミ通文庫)

TVアニメ「龍ヶ嬢七々々の埋蔵金」公式サイト
龍ヶ嬢七々々の埋蔵金|FBonline


「龍ヶ嬢七々々の埋蔵金」がアニメ化発表されたが、ノイタミナ枠である。
第13回エンターブレインえんため大賞の小説部門大賞受賞作であり1巻発売当初から読者の間では「いつかアニメ化するだろう」とささやかれてはいたが、それがノイタミナでとは誰が予想しただろうか。
未だにこの作品がノイタミナでアニメ化されることに疑問を感じている読者も少なくないのではないか。
決してノイタミナが悪いわけではない。どころか、ノイタミナ自体はいままで数多くの実績を出してきた放送枠であり、現に作品そのものではなくそれが放送される枠がブランド化するというなかなかお目にかかれない現象が起こっている。
しかし、だからこそ、ブランド化してるからこそ、そのブランドイメージと全く違うライトノベル原作がアニメ化するという事態に戸惑いを隠せないのだ。
ノイタミナは他の深夜アニメ枠とは一風変わった作品が多い。放送局の特性上、実写作品の宣伝を兼ねてたりと普段深夜アニメを見ない層へアプローチしている。実は最近になってその方針も変わりつつあるのだが、未だに当初の印象が強い。
たぶん「それやるなら他にもっといいのあったんじゃない? ほら、ビブリアとか、ビブリアとか、ビブリアとかさ」なんてことを考えているラノベ読みのほうが多いだろう。

放送する作品を決定しているのは誰なのか

ノイタミナのプロデューサーは山本幸治という人で、各種インタビューなどからもこの人が中心になってフジテレビ系列の放送作品を決定しているのが伺える。プロデューサー一人の独断ということはないと思うが、少し前までのラインナップはこの人の趣味によるところが大きかったと思う(志村貴子作品とか)。
ノイタミナの企画は、放送局が考案するものとビデオメーカーが立案するものの二種類あり、放送局が立案してきた作品が、おそらく我々視聴者の思い浮かべる”ノイタミナブランド”というものを作り上げてきたのだろう。


最近のノイタミナはビデオメーカーの企画が多いように思う。製作委員会方式はどこから出た企画なのかまで明らかにしないので憶測の域をでないが、最近のラインナップを見るにどうもそういう印象が拭えない。

参考 ここ三年間のノイタミナ放送作品ラインナップ

作品名 放送時期 放送枠 制作会社 ビデオレーベル
フラクタル 2011年1月 - 3月 上段1クール A-1 Pictures アスミック
放浪息子 2011年1月 - 3月 下段1クール AIC Classic アニプレックス
C 2011年4月 - 6月 上段1クール タツノコプロ 東宝
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 2011年4月 - 6月 下段1クール A-1 Pictures アニプレックス
うさぎドロップ 2011年7月 - 9月 上段1クール Production I.G 東宝
NO.6 2011年7月 - 9月 下段1クール ボンズ アニプレックス
UN-GO 2011年10月 - 12月 上段1クール ボンズ 東宝
ギルティクラウン 2011年10月 -2012年3月 下段2クール Production I.G アニプレックス
テルマエ・ロマエ 2012年1月 上段約0.3クール DLE 東宝
ブラック★ロックシューター 2012年2月 - 3月 上段約0.7クール Ordet サンジゲン 東宝
坂道のアポロン 2012年4月 - 6月 上段1クール MAPPA 手塚プロダクション 東宝
つり球 2012年4月 - 6月 下段1クール A-1 Pictures アニプレックス
もやしもん リターンズ 2012年7月 - 9月 上段1クール 白組 テレコム・アニメーションフィルム アニプレックス
夏雪ランデブー 2012年7月 - 9月 下段1クール 動画工房 東宝
PSYCHO-PASS サイコパス 2012年10月 -2013年3月 上段2クール Production I.G 東宝
ROBOTICS;NOTES 2012年10月 -2013年3月 下段2クール Production I.G アニプレックス
刀語ノイタミナ版) 2013年4月 - 6月 1時間枠1クール WHITE FOX アニプレックス
銀の匙 Silver Spoon 2013年7月 - 9月(第1期)2014年1月 -(第2期) 上段2クール A-1 Pictures アニプレックス
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(再) 2013年7月 - 9月 下段1クール A-1 Pictures アニプレックス
ガリレイドンナ 2013年10月 -12月 上段1クール A-1 Pictures アニプレックス
サムライフラメンコ 2013年10月 - 下段2クール マングローブ アニプレックス
龍ヶ嬢七々々の埋蔵金 2014年4月 未定 A-1 Pictures アニプレックス


最初期はさまざまなビデオメーカーが参加していたが2010年7月期以降になると下段枠はアニプレックスが占領する。それまで「のだめカンタービレ」「東のエデン」などを作っていたアスミック、松竹やメディアファクトリーなどのメーカーも撤退し上段も東宝が占領する状態が続いた。
そして2013年には『刀語』の再放送を皮切りに上下段どちらもアニプレックスが占領してしまう。『刀語』の再放送自体は山本プロデューサーからの企画らしいが*1アニプレックス側から上がる企画も多いだろう。こう見てみると、これまでノイタミナが築いてきた独自のカラーがアニプレックスによって塗りつぶされてきているような感じを受ける。「龍ヶ嬢七々々の埋蔵金」もおそらくはアニプレックスからの企画ではないか。

アニプレックスの戦略

最近のアニプレックスはどうも第二の西尾維新探しに必死な気がする。他にラノベ原作がアニメ化された日日日入間人間も西尾フォロワーなところがあって、今回アニメ化される「龍ヶ嬢七々々の埋蔵金」も西尾維新風味(?)が強い作品だ。アニメ史に残るセールスを未だに記録しつづけている『《物語》シリーズ』の代替を早く見つけたいというのはわかるが・・・。
ラノベ読みとして好きな原作がアニメ化されるのは素直に喜びたいことだが、思わずうーんと唸ってしまうような案件である。


龍ヶ嬢七々々の埋蔵金1 (ファミ通文庫)

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龍ヶ嬢七々々の埋蔵金6 (ファミ通文庫)

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壱級天災の極めて不本意な名推理1 (ファミ通文庫)

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*1:http://tokyo-anime-news.jp/?p=8385

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