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まさかのテッサ降臨「フルメタル・パニック! アンダカヴァ」

感想 ライトノベル 富士見ドラゴンブック 評価A

フルメタル・パニック! RPGリプレイ フルメタル・パニック!  アンダカヴァ (1) (富士見ドラゴンブック)


あの名作「フルメタル・パニック!」がTRPG化!!……したのはいいものの、ルールブックもリプレイも誤字だらけなうえ発売から1週間経つのに未だに公式サイトがオープンしないんですが。散々公式サイトを参照しようとか公式サイトからDLしようとか書かれているのに、どこにもその公式サイトが見当たらない。富士見のせいなのか、FEARのせいなのか、バレルロールのせいなのか、それとも小太刀右京のせいなのかよくわからないがもっとしっかりしてほしい。せめて遅れるなら遅れるで読者にちゃんと告知していただきたい。


そんなゴタゴタが続いていて小太刀右京大丈夫なのかと不安にはなるが、このリプレイの出来に関しては大丈夫だった。(誤字は多いが)
なんといってもこのリプレイ、あのテッサが、テッサが降臨しているんだよ!!!!!!!
これだけは声を大にせずにはいられない。ただ声優のゆかなさんがTRPGをやっているだけじゃない。テッサがそこにいるのだ。
プレイヤーとして招待されたのは、
フルメタアニメ版テッサ役でおなじみの声優、ゆかな
ラノベ作家として活動しながらTRPG関連にも多く関わっている、桜井光
TRPGの大ベテラン。乾真一
みんなご存知原作イラスト担当。四季童子
この4人。超豪華メンバーだ。
しかし読者にとってはわざわざTRPGのゲストとして声優を呼ばれても活字媒体なのだから声も聞けないし、何の面白みもないじゃないかと思うところだろう。自分も読む前はそう思っていた。だから最初は騙されたと思って読んでみてほしい、そこにテッサはいる。
まずGMがセッション中に台本を取り出してテッサの登場シーンを本人に生アフレコさせる。これだけでもにくいファンサービスなのだがすごいのはそれ以降だ。セッションの途中いたる箇所で不意打ちのようにゆかなが消えてテッサが現れるのだ。その神出鬼没ぶりは活字で読んでもびっくりさせられる、実際に対面してプレイしていたGM・PLにとってはものすごい衝撃だっただろう。テッサ役のゆかなさんがテッサというキャラクターを理解しすぎているおかげで、完璧なタイミングであらわれ完璧なロールプレイをしてのけるのだ。あまりに堂々としたロールプレイのせいでこの人が初心者枠として呼ばれたことを忘れかける。テッサではなく自分のPCをロールプレイするときもさすがの堂の入り方である。
TRPGリプレイには時として「うますぎて参考にならない」ということがあるが、ゆかなさんのキャラクターの心情にどんどん入り込んでいくロールプレイはぜひ参考にしたい。


初心者でありながらプロっぷりをみせつけるゆかなさんとその他のベテランプレイヤーたちが紡ぎだす物語を本書はうまく即興劇としてまとめれている。
プレイ風景そのままの書き起こしではなく後から演出を重視し加筆された部分も多いが、プレイヤーたちの起こす行動で展開が自由に分かれていくというTRPGの面白さが十二分に表現されていた。


ストーリーは日本の高校に通うウィスパードの少女(ゆかなさんのPC)を護衛するためにミスリルの傭兵たち(他のPC)が学校へと潜入し、テロリストと敵対していくというフルメタ本編を踏襲したものとなっている。
ただ本編をなぞらえただけでなく、本編で描かれないところをうまく拾いつつ外伝的な独自要素を散りばめ原作ファンにとても嬉しい作りだ。
そしてこのフルメタRPGでは本編といかに折り合いをつけるのかという部分も楽しみの一つとして設定されている。
プレイヤーは本編通りの未来をたどりミスリルを描くのか、ifのストーリーを展開するのか、もしくはサザエさんのように同じ時間を繰り返すのか、それとも本編で描かれなかった宗介たちの活躍に隠された部分を描くのか、すべて自由に決められるのだ。
このリプレイはシリーズ化し続いていくようなので、PCたちがどういう歴史をたどるのかという点も非常に興味深い。
宗介やかなめではない、もう一つの「フルメタル・パニック!」を味わえる素晴らしいリプレイでした。TRPG初心者へのガイドも徹底しているので原作ファンにはぜひ読んでほしい。

フルメタル・パニック! RPG

フルメタル・パニック! RPG

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