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主ラノ^0^/ ライトノベル専門情報サイト

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「ツイ4新人賞」を今更読んだので一人でだらだらくだをまく 前編

感想 漫画
作品No.1『口に出すと口が気持ちよくなる言葉(仮)』

うーん、これそんなに気持ちいい?

口に出して読んでみてもあんまり気持ちいいと思えないんだよなあ、4コマのテンポとあってないのかもしれない。

「声に出して読みたい日本語」とか、あと星海社で公開している「六本木少女地獄」とかもそうだけど本当にテンポが良くてついつい口にしたくなる文章って見ただけで映像が頭のなかに浮かんでくるものだと思う。この4コマの文章は、絵の力を借りてもそういうのが浮かんでこなかった。絵自体はすごくかわいくて好みなんだけれど。配色もわりと好み。しかしこういう勢い重視の語感だけで攻めるネタは先駆者もいるからもっとひねりがほしい。

あと「口に出すと口が気持ちよくなる言葉」ってタイトルがすでにあんまり口に出したくないね。

 

 

作品No.2『あのねのネリネbyゆう』

コマとコマの間で流れがぶち切れてる印象。

これは1コマ1コマの情報量を増やせばすぐ緩和されると思うんだけど、例えば2つ目の「大人の嗜み」は1コマ目と2コマ目の情報量が少なすぎるからこれは1コマにまとめてしまっていいだろう。その上で最初に店長の幼女っぽい仕草を見せるコマを足せば3コマ目に至る流れも自然になるしキャラの魅力もぐっと増すのではないか。

次の「需要と供給」も1コマ目にオジサンにお酒を出すカットをいれるだけで流れもよくなるしネタの説得力もあがる。

「食い気味に行きます」は4コマ目でいきなり主人公が出てきて不自然になってしまっているので1コマ目をまず主人公がお客さんを迎える構図にしたほうがいい。

「決め科白」はもっとリアクションを取ったキャラの表情がほしい。

「使えるものは…」個人的に一番面白かったけれど2コマ目のいい雰囲気なのを表すコマに主人公の心象セリフを重ねてしまっているのがちょっともったいない。主人公のセリフは3コマ目にまとめて、2コマ目は店長とお客さんのやりこみをもっと密に描くべき。

「我ら希少価値故無共感」は乳比べのネタなのにおっぱいを比較する構図がないのはちょっと許せないですね~。

 

 

作品No.3『エスパー砂藤』

全体的にネタは面白いのだけれど、砂藤がエスパーなのを知る場面がインパクト弱いし、その後の流れ的にもわりとどうでもいいし、いっそ「俺の友達はエスパーだ」みたいな語り出しのほうがよかったんじゃないかと思う。

あと気になったのは効果音が控えめなところ。「男のロマン」のポヨンとかスケスケーなんて絵に遠慮しまくっている。もうちょっと主張して目立させたほうがいい。

 

 

作品No.4『宇宙飛ぶ公務員』

ケン・リュウじゃないけどこれもプロットが崩壊しているSFだなあ。

宇宙省という設定とイケメン5人がバラエティを作るって設定が全く繋がっていない。前半の設定がなくとも物語として問題なく成立する。それぞれの4コマもそうだけど全体として見た時の繋ぎも甘く、

起=宇宙人が来てイケメンだらけの宇宙省が設立される。

承=イケメンたちが焼肉屋で顔合わせ

転=宇宙へ行く

結=バラエティは成功。地球に戻る

物語にまったく起伏を感じない。流れのままに進行しているだけ。もう少し起承転結を意識しよう。

さらに根本的の問題はラフ書きすぎて誰が誰だか、何をしゃべっているのかがわからない。このままじゃどれだけ面白い話を描いても読者に伝わらないのでもっときちんと清書すべき。

 

作品No.5『平和ずきんの狼』

 すごく絵もうまいし、まとまっているのに全部読んだあとにかいつまめば「赤ずきんがかわいい話」くらいにしか印象に残らないのが悲しい。

問題なのは「ロリコンな狼」と「関西弁の赤ずきん」という2キャラをそれぞれ立てていかなければならないのに途中から“狼(読者)の視点から見る赤ずきん”の話にシフトしていて主役であるはずの狼のキャラが引き立っていないことだろう。ロリコンな狼というキャラが立たなければ必然的にロリな赤ずきんの魅力も薄れてしまう。赤ずきん視点からの話を描くだけで見え方がガラッと変わるのではないだろうか。

同じロリコンとロリを描いた4コマだと吉辺あくろの「絶対☆霊域」がそれぞれのキャラの魅力を存分に引き立てれていて面白いのでぜひ読んでみて欲しい。

 

作品No.6『石井飯』

常識が崩壊する瞬間を描くのは難しいものだなあ。

座談会コメントでも上がってるけど「となりの関くん」なんかだとツッコミ役(読者の視点)はギリギリまで常識を保っている。ボケが非日常の存在の場合、ツッコミがしっかり日常のラインをキープすることによって読者の混乱を防ぐとともに、物語への導入を担う。そしてそしてここぞという時にツッコミ(読者)の常識が崩壊するのだ。

この作品の場合、ツッコミ役の常識が崩壊するのが早過ぎる。4つ目の4コマで早くも揺らぎ始めて、7つ目では完全に崩壊している。読んでてついていけなかった。

同系統の作品でも「日常」なんかは絵のインパクトと勢いで無理矢理引っ張っているけど、そういうインパクトもないので、もっとタメを意識すべき。

 

 

作品No.7『コ豆』

わーこういうくだらないノリと寒いギャグのマンガすごい好きー。

しかし商業的にちょっとむずかしいというのもわかる。自分だって「豆しか出てこない4コマ」という説明だけされても読む気は起きないだろうし、「枝豆が納豆好き」なんて話はほとんどの人にとって果てしなくどうでもいい話題だろう。普通の人間キャラを追加して、そいつと豆たちとの関係性を深める方向に持っていけばまだギリギリいけるかもしれないが、そうするとこの作品独特の魅力も損なってしまいそうでジレンマ。

もやしもん」の菌劇場とか「攻殻機動隊」のタチコマな日々は本道があるから成立してる。脇道をメインに据えるのは現状では厳しすぎるか。

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