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主ラノ^0^/ ライトノベル専門情報サイト

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ライトノベルのアニメ化は破綻しているのか?

ライトノベルのアニメ化はそもそもが破綻してるような気がしてきた。 | AniSosa

 

今まで色々なライトノベルがアニメ化されてきました。しかし、その中でアニメ業界を代表するような作品はほとんど無かったと思います。放送中の反応は大きくても、放送終了時には、期待されていなかった原作の作品や、オリジナル作品の話題であることが多く、次の作品が放送され始めると、全くと言っていいほど話題に上がらなくなります。 

「 アニメ業界を代表するような作品」の解釈は分かれそうだが、「涼宮ハルヒシリーズ」や「物語シリーズ」などは全てのアニメ作品の中でもトップランクのセールスを記録しているし、

続編が見たいアニメアンケート*1などでもライトノベル作品が上位を占めていることから、放送終了後に話題にならなくなっているわけでもないだろう。

端的にいうと「お金を出しているアニメ出資社側の商品は売れず、お金を出してない出版社側の商品が売れるという現状」がある。 

 上に挙げた作品以外にもライトノベル原作でBlu-rayが売れたアニメ作品なんて腐るほどあるし、*2ライトノベル原作アニメはまず製作委員会方式で作られるので、出版社側がお金を出していないというのも間違いである。

 

というように上記の記事は前提からして何もかもが間違っており、全く的を得てないすかぽんたんな記事なのだが、自分はそれとは別にライトノベルのアニメ化について心配している。

というのも、アニメ化の原作販促効果が失われつつあるのだ。

 

 

下の記事はアニメ化したライトノベルの売上について、オリコンのデータを使って比較した4年前の記事である。アニメ化前は数万部の作品が、アニメ後には5万部以上、10万部を超える作品もざらにあるのがわかると思う。

d.hatena.ne.jp

 

 アニメ化前からの元々の売れ行きにも左右されるが、ラノベの売上に注目する人の間ではアニメ化後の最新刊の売上は5万部が一つのボーダーとされている。アニメ化後に5万部以上売れた作品は販促成功と見る向きだ。実際、2013年頃までは人気作品の売上は5万部を超えるのがざらだった。しかし最近になって5万部のボーダーを超える作品は減少し、今年に至っては『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』と『オーバーロード』の2作のみである。

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか9 (GA文庫)

オーバーロード9 破軍の魔法詠唱者

参考:http://www.matolabel.net/archives/49221790.html

 

ボーダーを超えた2作の売上だけに着目すれば2作とも空前の大ヒットなのだが、その他の作品は死屍累々である。以下に今年新たにアニメ化したライトノベル作品のアニメ化前最新刊のオリコン売上数字とアニメ化後近刊の数字を並べる

『銃皇無尽のファフニール』はアニメ化前4,998部→アニメ化後6,702部

『聖剣使いの禁呪詠唱』17,275部21,266部

『アブソリュート・デュオ』12,288部12,402部

新妹魔王の契約者19,133部27,895部※限定版合算

『冴えない彼女の育て方』15,215部30,569部

『終わりのセラフ』15,843部33,020部※2期放送中

『空戦魔導士候補生の教官』9,262部12,966部

参考:http://www.matolabel.net/archives/cat_849794.html

アニメ化前から+1万部以上されているのが限定版と通常版が合算された新妹魔王(追記:新妹魔王ではなく『冴えない彼女の育て方』でした)と2期が放送中の『終わりのセラフ』だけである。放送が終了して間近の秋アニメの中では『俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」として拉致られた件』『落第騎士の英雄譚』が+1万部以上で成功の部類に入るがそれでも5万部のボーダーは厳しそうである。

アニメのBlu-rayの売上が良くても原作が売れなければそもそもに続かないわけで、アニメ化も難しくなってくるだろう。それでも今は大ヒットする作品が年に1作は必ずあるが、このまま販促効果が減少していく傾向が続けば、原作販促としてのアニメ化は出来なくなってしまうのではないかと危惧している。

 

 

あと記事とは関係ないが、来る冬コミで頒布されるアニメ・マンガ評論刊行会の「アニバタ Vol.13」にラノベアニメについての記事を寄稿した。

内容は2015年のラノベアニメに対する雑感であり、アニメは見ているがあまりラノベには詳しくないような人には面白く読んでもらえるように書いたが、普段からこのサイトに訪れているような層には物足りない内容だと思われる。しかしせっかく書いたので、冬コミに行かれる方は是非手にとっていただきたい。

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