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電撃文庫20周年、富士見ファンタジア文庫25周年、角川スニーカー文庫25周年。ラノベレーベル御三家、どこで差がついたのか

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[スニーカー文庫25周年ラノベ生活応援キャンペーン!第1クール]
富士見書房 | ファンタジア文庫25周年サイト


ラノベレーベル御三家という言葉をご存知だろうか。一昔前にライトノベルレーベルの中でも上位に位置する三つのレーベルのことを指して使われた言葉である。その三つのレーベルとは・・・電撃、富士見ファンタジア、そして――角川スニーカーである。
御三家
今ではこれに異議を唱える人も多いだろう。しかし、ほんの数年前までは「ラノベレーベル御三家といえば電撃、富士見、角川」という言葉に誰も疑問を持たなかったのだ。


2010年2月の段階ではすでに死語になりつつあったが、まだ電撃富士見角川を指す言葉として使われていた。
ラノベレーベル御三家の大賞作品、どれが面白かった? - 主にライトノベルを読むよ^0^/ はてなブックマーク - ラノベレーベル御三家の大賞作品、どれが面白かった? - 主にライトノベルを読むよ^0^/


今思えば、シュガーダークの失敗が本当にスニーカーの命運を分けたのではないかと思う。いきなり記者会見なんてやりすぎだなどと当時はさんざん叩かれもしたが、ハルヒに次ぐコンテンツがなかなか見つからなかったスニーカー文庫には、ようやっと出てきた大賞をあれくらい盛大に押し出すしか後がなかったのではないか。
20周年記念にはハルヒを使ってしまっている。25周年にも同じ作品をピックアップするわけにもいかない。いままでのスニーカーのやり方のようにシリーズを長く伸ばして徐々に人気を集めていくやり方では間に合わない。1巻の段階から一気に注目を集めそのまま押し出したい。そんな焦りが当時のスニーカーにはあった。シュガーダークの作者はその重圧に耐え切れなかった。


結果、25周年記念作品として持ち上げられてきたのは何の受賞作でもない「問題児たちが異世界から来るそうですよ?」だった。
一方でAMWは「アクセル・ワールド」「ソードアート・オンライン」の二作品を華々しく同時アニメ化。さらに20th大感謝プロジェクトとして「はたらく魔王さま!」「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。」「とある科学の超電磁砲S」「ロウきゅーぶ! SS」「ストライク・ザ・ブラッド」「ゴールデンタイム」などを順次アニメ化。富士見も大賞作品である「神さまのいない日曜日」をアニメ化。25周年記念作として「デート・ア・ライブ」をライトノベル最速でアニメ化決定させるなど健闘を見せている。
電撃のアクセルは当然として。富士見は売り上げをみるとそこまで人気が芳しくなかったであろう神日を25周年という節目に合わせわざわざアニメ化させた。
決して、問題児が悪いわけではない。ただ、みんなずっと「角川スニーカー文庫25周年記念作品『シュガーダーク』」というのを夢に見ていたんじゃないだろうか。


とりあえずシュガーダークはもういいので新作を出してください新井円侍先生。


ちなみに現在は電撃富士見MFを指して「新御三家」と言われてたりする。

メディアファクトリーが「ラノベくじ」を開始

くじ引き堂 〜ラノベくじ〜 ティザーサイト


まぁ単なる景品くじなんですが、ライトノベル作品限定のくじだとのこと。この手のオタ向けくじびき商品はフィギュアがあるのが定番だが、原作版権イラストを活かした商品ラインナップのためフィギュアはない様子。新規イラストならいいのだが「原作イラスト満載」という煽りがなにか不安にさせる。
ラノベ読み的においしい景品もなさそうだし、各作品のファンはいらないグッズつかまされる恐れがあるしで正直どうなのと思わざるを得ないが、「豪華景品」もあるそうなので実際に商品が発表されるまでは様子見しよう。一応ね。


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電撃文庫はアニメ化、メディアワークス文庫は実写化

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創刊当時は電撃の2軍だとか、作家の流刑地だとか囁かれていたメディアワークス文庫だが、ビブリアのヒットにより無事に電撃ミステリー文庫としての立ち位置を確保してきたようだ。原作読者からもそれ以外からも大反響の実写ドラマ版は数字的には好調だったのか、次もメディアワークス文庫からの実写企画が上がってきた。よろこばしいことだ。
一方で前作の「とらドラ!」から昼ドラ要素10倍増しになっている「ゴールデンタイム」はアニメ化が決定。その昼ドラ具合と大学生読者の殺傷率から一部では「MW文庫でおk」「こつえーイラネ」などという声もあがっていたようだが、実写化ではなくアニメ化である。
BDBOXの売れ行きも上々でまだまだコンテンツとして優秀な「とらドラ!」のアニメファンに売りつけるというマーケティング方針はしっかりしてるので、悪くないメディアミックスだと思うが、実写化を期待してた身としては少し残念である。(図書館戦争のようにアニメ化を経て実写化されるケースもなくはないが)
電撃文庫は常に新規層の読者を開拓してるイメージなので、「ゴールデンタイム」で掴んだちょっと年代が上の層にもしっかりメディアミックスでアプローチをかけてくれると思っていたが、開拓の役割はMW文庫に委譲してしまったのだろうか。電撃文庫で書きながらMW文庫で作品をリリースしている作家は複数いるが、どの作家もMW文庫の作品のほうが冒険してる印象がある。(野崎まど除く)


ああっと、本筋から話がそれてしまった。
別に、最近の電撃やMWdisりたいわけではなく差別化出来てきていいよねと書こうと思ったのに、どうも好きな作品絡むと小言っぽくなってしまう。反省。
「生贄のジレンマ」「ゴールデンタイム」どちらも最高に面白いのでおすすめです。




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クトゥルフ神話TRPGリプレイ るるいえばけーしょん(内山靖二郎)読了

クトゥルフ神話TRPGリプレイ るるいえばけーしょん (ログインテーブルトークRPGシリーズ)


シリーズ3作目の今作はいままでとは違い3話構成で一つのキャンペーンとなっている。そのため話の規模もいままでで一番。神話的恐怖も今までで一番。


日本を飛び出しての冒険となるのだが、クトゥルフ初心者的にドリームランドの描写はわくわくできて楽しかった。いままで日常と非日常の堺を歩いていたのが一歩非日常側に飛び出してしまった感じが出ていて正気度の減少以上に気分が高まった。
今まで以上に困難になった舞台を切り抜けていく探索者の行動にも見どころが多い。TRPGだから、目に見える数字で探索者の成長はわかるのだが、その数値以上に探索者のプレイヤースキルは上昇していて。特にさやかちゃんのプレイヤーの即断即決の行動は読んでいて実に爽快。
恐怖以上にハラハラとドキドキが味わえる冒険活劇な内容だった。

もっともっと燃え上がれラノベ定義論

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「これってラノベ?」「あれはラノベじゃないから」などといった軽いやりとりから気がつけばぼうぼうと燃え上がっているのが常のラノベ定義論がまた一部の界隈を暖めたようだ。
今回の火種であるalphabateさんはもともとアニメ界隈の人物だが最近ラノベ界隈まで射程距離を伸ばしつつあるので侮れない要注意人物である。ラノベクラスタは警戒されたし。




それはさておき。
今回の定義論争は、はてな村ラノベ界隈ではめずらしくラ板のテンプレが引用されていた。

ライトノベルの定義」。あなたがそうだと思うものがライトノベルです。
  ただし、他人の同意を得られるとは限りません。

いつもならば誰かがラノベ定義うんぬんを語りだすと、はてなからtwitterのラノベ読みたちへと延焼し、誰かがtogetterでオチをつけるまで不毛な論争が続いていくのだが、今回のラノベ定義論がはやくに鎮火したのはこのテンプレが持ちだされたからというのもあるだろう。
どれだけもっともらしく、偉そうにラノベの定義を語ろうともこのテンプレの前じゃ延々自分語りを続けるオナニー野郎にしかならない。火消しには抜群である。
しかし、こんなに万能な文句があっても火種が耐えないのがラノベ定義論。「あなたがそうだと思うものがライトノベルです。」だからこそ誰もが火種になりうるという点でやはりこのテンプレは真理をついてるなぁと感じる。


他所の焚き火には水をかけ、自分の焚き火はどんどん燃やしていくスタンスなのでこれからもラ板のテンプレは多用していきたい。



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オークラ出版のラノベレーベル、NMG文庫公式ページオープン

オークラ出版||NMG文庫


刊行ラインナップが発表された時から清水文化に戸梶圭太と、いったいどこから引っ張ってきたのか謎な執筆陣で話題を読んだNMG文庫の公式ページがオープン。同時に創刊作品の表紙と刊行予定も発表。
NMG文庫のNMGはノベル・マンガ・ゲームの略らしいのだが果たしてこれらの作品をマンガやゲームへと展開させていくつもりなのだろうか。
清水文化はまだわかる。しかし残りの二作をマンガやゲームへと展開するのは無理があるんじゃないか。なんでもありのラノベ業界といえどおじいちゃんを表紙に持ってくる作品はさすがに珍しすぎるぞ。
おじいちゃんもう一度最期の戦い (NMG文庫)


そもそもオークラ出版はマンガ事業もゲーム事業もほとんど手がけてないはずなのだが、一体どういう意図でこんなレーベル名にしたのだろう。
そして無駄に電子書籍が充実してるのも謎だ。本屋に平台で置いてもらうのを期待するよりはいい戦略なのかもしれないが、「創刊記念カバー裏特大ピンナップ」は電子書籍では再現できないと思うのだが・・・。


それでも、どこぞの誰ともわからない作家を使って創刊するレーベルに比べれば全然期待できるので、しばらくはぬるく見守って行きたい。何ヶ月で廃刊するか賭けるとかそういう不謹慎なことはやめましょう。





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前作るるいえあんてぃーくの続編。前作の探索者が引き続き、今回は学園を舞台に宇宙的真実に迫る。
学園物のはずなのに洋館や寒村が舞台だった前回よりも狂気度はアップで緊迫感は増してる。一応優しいシナリオもあってバランス取ろうとしてるけどちょっと極端な気もする。まあこの本の発刊時点では次回作が出るともわかってないのだし、1冊の中でシナリオのバランスを取ろうとするのは当然の判断か。
ほとんど辰巳先生が主役だった前回と変わって今回はどの探索者も満遍なく活躍した印象。満足。1作目のキャラにも出番を与えてくれたのもよかった。
シナリオは、どれも筋がしっかりしてて面白いのだが、ジャンルを意識しすぎてるせいかどれも型に嵌って単調(そのほうがPLにとっては進めやすくていいのかもしれないが)。ある程度縛りがないと逆に自由度がありすぎて話を作りづらいというのはわかるが、もう少しひねりがほしい。最後のシナリオはよかったと思う。